安くなってるのに円高っていったい。。

今回、アベノミクスについて書こうと思ったのですがその前に『為替』について書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

予告を裏切ってすみません。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただアベノミクスを理解するうえでも大切なことなので、少しお付き合い下さい。

 

 

 

 

 

 

 

さて、為替については小学生か中学生あたりで一度は勉強してるのではないかと思いますが、すんなり理解できたでしょうか。恥ずかしながら当時私は『1ドル100円だったものが、90円になるが円高です。』と言われて『えーーー?!!安くなってるのに?!』と全く受け入れることが出来ませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

全く共感できなかったらすみません。

 

 

 

 

 

 

 

 

万が一私と同じように、「円安や円高」が頭へすんなり入って来ない人の為にオススメの考え方をお伝えします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず頭の中に1枚の[¥]と1枚の[$]のコインを想像してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでは、[¥]のコイン=1円、[$]のコイン=1ドルとして、この2つのコインが同価値として交換されているとしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こないだの大統領選挙の結果を受けて円安ドル高になったね!』

 

 

 

 

 

 

という話題を振られたとします。そもそも、この話題を提供してくる奴センスないよね。というのはさて置き、ドルと円の関係がどうなるか考えていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に、『高い』がついた『$』に、ドラ○もんのビッグライトを当ててください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでしょうか。『$』が大きくなってきましたか。加えて、態度も大きくなっているとこまで想像できたらパーフェクトです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついでに『安い』がついた『¥』に、スモールライトも当てておきましょう。両者の大きさに随分と差がついてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで両者を交換しようと思ったときに大きくなった『$』が言います。

 

 

 

 

 

 

 

 

『もう俺は昔の俺じゃねぇんだ。なんで大きくなった俺と小さくなったお前が今までと同じ様に交換されなくちゃいけないんだよ!もっと¥を集めてこいよ!そしたら交換されてもいいぜ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

$が完全にジャイアンみたいになってしまいました。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕方ないので小さくなった『¥』は仲間を呼んできます。5枚集まったところで、ジャイアンの許しが出て交換が成立しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、もともと$1と¥1で交換されていたものが、円安ドル高となったせいで、$1と¥5を交換しなくてはいけなくなったということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【$1⇔¥1】が【$1⇔¥5】に。

そう、これがまさに円安ドル高なのです!

 

 

 

 

 

 

 

 

端的に言ってしまえば『$(ドル)』の価値が高くなった為、それと交換する為に必要な『¥(円)』がより必要になったということなのですが、混乱したときにはビッグライトとスモールライトを当ててみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逆に混乱させてしまったでしょうか。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、『円高』と聞くとあまり良いイメージを持たないのかなぁと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本の産業構造を見ると、輸出によって利益を上げている大手企業が多い為に、円高になると大手企業が失速し、それに伴い国内の関連・下請け企業も失速となることから、円高イコール「悪」と認識されやすいのかと思います。大手輸出企業の裾野が広くその影響が大きいということですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

円高になると輸出企業は儲からないとサラッと書きましたが、なぜ儲からないのか説明できるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、日本からアメリカへ自動車を輸出したとします。現地での価格を1万ドルにして販売を開始しました。1ドル100円の時に売れれば100万円、1ドル90円(円高)の時に売れれば90万円、1ドル110円(円安)の時に売れれば110万円となり、同じ価格で販売しているのに日本円で換算したときの売上が変わることに気づくと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 輸出企業にとって、勿論輸入企業にとっても為替は大変重要な問題ですし、海外の製品や食品を買う私たち消費者にとっても影響のあることです。為替の動きが見えてくると、経済の流れについても理解が進むかと思います。

 

 

 

 

 

ニュースでもドル円のレートを目にすることがあると思いますが、「なぜ円が売られてドルが買われているのだろう?」「円安ドル高になったら何が起こるのだろう?」「それによって喜ぶ企業は?」などなど、風が吹けば桶屋が儲かる方式で考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、前回の『物価』と、今回の『為替』の知識をもって、次回こそアベノミクスとは何だったのか見ていくことにしましょう!